木造 阿弥陀如来 座像仏
昭和19年9月1日
「国宝保存法」により国宝に指定
現在は、昭和25年8月29日
重要文化財(旧国宝)「文化財保護法」
卍 像高は、2.84メートル(9尺4寸) |
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仏様の身長は1丈6尺<4.85メートル>といわれ、一般的に仏像は丈六仏を基準とする。
座像の場合は半分の8尺<2.43メートル>であることから、当仏像は規格外の高さを誇り、【大仏】と呼称される所以となっている。山口県内では最大の仏像である。
頭部の長さ、一メートル。膝から膝の幅、二.二七メートル。掌は、0.51メートル。
卍 材料は、尾州の桧木。寄木造り(頭胴は一本木)。 彫眼。漆箔。 |
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造像様式から、平安時代の後期、<1100〜1185>の頃の造顕と考えられる。
卍 光背は、二重円光(上円を頭光、下円を身光)で、 唐草文の彫刻に採色。 |
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卍 台座は八角形裳懸座と称し着衣が長く垂れかかる台座 |
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昭和27年11月から昭和28年3月にかけての仏像の解体調査の結果、当仏像は造立当初のまま保存されていたことが証明された。
卍 西向きに奉られ、上品下生(来迎)の印を結ばれた 阿弥陀如来さま |
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かつて法蔵比丘は、西方に極楽浄土を建国し。すべての人々を救済したい。とのお誓いのもと修行して阿弥陀如来となられた。品<ぼん>は信仰の深さ。生<しょう>は善行の数。それぞれに上中下とランク分けされているが、最終的には漏れること無く救われる仕組みとなっている。
当仏像は上品下生の印を結ぶ。極楽に向い入れる来迎の阿弥陀如来で、その極楽浄土を仰ぎ見るように西向きに安置されている。両手の指の間の曼網相<まんもうそう>という水かきも、救済の心が形となった表現である。